良い物が良いなんて
当たり前で沢山ある。
でも
『自分にとって』の良い物が
本物であって
かけがえのないものである。
ウィッグを洗うにあたって。
こんにちは。元ウィッグ研修講師の「かえで」です。
某ウィッグブランドに販売店員として入社したての頃、まずは基本的な事務作業とご購入されたお客様に「ウィッグ」のシャンプーの仕方を冊子片手に毎度説明をしていました。
お客様のほとんどが、悩みに悩んで、思い切って購入したウィッグ。
決して安くないお買い物。
色んな不安を抱えるのは当然ですよね。
たとえご購入時に店舗でスタッフから洗い方の説明を受けていても、実際洗うとなると要点を忘れてしまった・・なんてことも。
大丈夫です。この記事を読めば絶対きれいに洗えます。
こういった方には特に読んでもらいたいです。
1つでも当てはまる人は必読!
- 洗い方が分からない
- 洗うのが怖い、不安
- 専用の物で洗っていない
- 自分で洗いたい
誤った洗い方を避けるために、一度も洗わないというわけにもいきません。
ここは勇気をだして、ウィッグのケアについてしっかりマスターしておきましょう!
ウィッグを自分で洗うなんて不安!
こんな高価な物を購入したのに、自分の洗い方の問題でダメになっちゃうのが怖い!
そう不安に思っておられる方、結構多いです。
分かります。私も母に誕生日プレゼントとして贈った後、同じ気持ちでしたので。
元も子も無いように聞こえるかもしれませんが、慣れてしまえば大丈夫です。
母は毎日職場に着けて行き、定期的に自分で洗っていました。
ウィッグのカールは洗うにつれ、必ずとれていきます。
ですがお店に持っていくとまたカールを元通りにしてくれます。
ウィッグを洗うのに必要な専用アイテムはコレ!
ウィッグを洗う際に必要な物は以下の通りです。
必要なアイテム
- シャンプー (ウィッグ用)
- トリートメント (ウィッグ用)
- 目の粗いブラシ ※なくても可
- 洗面器
- タオル
- スタンド (ウィッグ用)
毛材分け!ウィッグの洗い方の手順!
ウィッグ大きく分けて3つあります。
- 混合毛(人毛+合成繊維)
- 合成繊維100%
- 人毛100%
人毛100%はご自身の髪と同じシャンプーで洗っていただいても大丈夫です。
ここでは混合毛と合成繊維100%の洗い方をご説明します。
ご自身が購入されたウィッグの毛材を確認してから洗う様にしましょう!
混合毛(人毛+合成繊維)の洗い方
step
1ウィッグの髪を梳かす。
目の粗いブラシを使って、毛先からゆっくり梳かしていきましょう。
洗う前に梳くことで、髪の絡み防止になります。
step
2洗面器に水を入れる。
お湯ですと髪が傷んでしまう恐れがあるので、お水を使ってください。
step
3ウィッグ専用シャンプーを入れる。
大さじ約1杯分のシャンプーを入れ、先に手でよく溶かします。
step
4ウィッグを優しくシャンプー水に浸します。
step
5浸しながら、毛先からゆっくりと梳かし洗いをします。
手ぐしでも大丈夫ですが、汚れの落ち具合が心配な方にはブラシを使ってください。
※人工スキンが付いているタイプは、裏面を優しく手でこすり洗いしてください。
step
6梳かしすすぎでシャンプーを落とす。
洗い終わったら洗面器の水を流し、きれいな水で梳かしすすぎをします。この際にも毛先から優しく梳かしてくださいね。
※人工スキンが付いているタイプは、裏面を優しく指の腹でこすりすすぎしてください。
すすぎ終わったら軽く水気を切ります。
step
7きれいな水にウィッグ専用トリートメントを入れる。
大さじ1杯分のトリートメントを入れ、シャンプーと同様、しっかりと先に手でトリートメントを溶かしてください。
step
8ウィッグを浸け置く。
トリートメント水にゆっくりとウィッグを浸してください。
そのまま2~3分ほど浸け置きします。
step
9梳かしすすぎをする。
浸け置き後、シャンプー時と同様に毛先からゆっくり梳かしすすぎをします。
※人工スキンが付いているタイプは、裏面を優しく指の腹でこすりすすぎしてください。
step
10タオルで水気をとる。
タオルを広げ、ウィッグを包み込む形にし、軽くポンポンと押さえながら水気を取っていきます。
思わずタオルでゴシゴシしそうになりますが、静電気が起こって髪が絡むのでご注意ください!
step
11ウィッグスタンドに立てかけて自然乾燥。
手ぐし、もしくはブラシで髪を整え、ウィッグスタンドに掛けて自然乾燥をします。
直射日光を避け、日陰に置いてくださいね。
合成繊維100%毛の洗い方
step
1ウィッグの髪を梳かす。
目の粗いブラシを使って、毛先からゆっくり梳かしていきましょう。
洗う前に梳くことで、髪の絡み防止になります。
step
2洗面器に水を入れる。
お湯ですと髪が傷んでしまう恐れがあるので、お水を使ってください。
step
3ウィッグ専用シャンプーを入れる。
大さじ約1杯分のシャンプーを入れ、先に手でよく溶かします。
step
4ウィッグを優しくシャンプー水に浸します。
step
5上から優しく押し洗いをする。
振り洗いをすると髪が絡む恐れがあるので、押し洗いをしてください。
※人工スキンが付いているタイプは、裏面を優しく指の腹でこすり洗いしてください。
step
6押しすすぎでシャンプーを落とす。
洗い終わったら洗面器の水を流し、きれいな水で押しすすぎをします。
この際にも優しく押してくださいね。すすぎ終わったら軽く水気を切ります。
※人工スキンが付いているタイプは、裏面を優しく指の腹でこすりすすぎしてください。
step
7きれいな水にウィッグ専用トリートメントを入れる。
大さじ1杯分のトリートメントを入れ、シャンプーと同様、しっかりと先に手でトリートメントを溶かしてください。
step
8ウィッグを浸け置く。
トリートメント水にゆっくりとウィッグを浸してください。
そのまま2~3分ほど浸け置きします。
step
9押しすすぎをする。
浸け置き後、シャンプー時と同様に優しく押しすすぎをします。
※人工スキンが付いているタイプは、裏面を優しく指の腹でこすりすすぎしてください。
step
10タオルで水気をとる。
タオルを広げ、ウィッグを包み込む形にし、軽くポンポンと押さえながら水気を取っていきます。
思わずタオルでゴシゴシしそうになりますが、静電気が起こって髪が絡むのでご注意ください!
step
11ウィッグスタンドに立てかけて自然乾燥。
梳かさずに、ウィッグスタンドに掛けて自然乾燥をします。
直射日光を避け、日陰に置いてくださいね。
キレイに洗えましたか?
これから洗うにあたって必要なアイテムについて、ご説明とご紹介していきますね!
なんでウィッグ専用のシャンプーとトリートメントを
使う必要があるの?
ここでもう一度必要なアイテムを確認しておきましょう!
必要なアイテム
- シャンプー (ウィッグ用)
- トリートメント (ウィッグ用)
- 目の粗いブラシ ※なくても可
- 洗面器
- タオル
- スタンド (ウィッグ用)
人毛と合成繊維の混合毛がよく使われているから。です。
ご存知の方もおられるかと思いますが
合成繊維100%で作られたウィッグもあります。
日本ではあまり多くないかもしれませんが人毛100%ウィッグもあります。
となると、私たちの髪に合成繊維は入ってないので・・・
ココがポイント!
ウィッグ専用のシャンプー、トリートメントを使いましょう!
ウィッグ専用の物でしたら、基本どこのブランド品でも大丈夫でしょう。
「ファンテーヌ」のウィッグシャンプーとトリートメント
こちらの「フォンテーヌ」ウィッグ専用シャンプーとトリートメント。
実際に私も、何度か使ったことがあります。
自然乾燥後、すでに髪がフワッと仕上がっていました。
また母のウィッグを一度洗って見た際にびっくりしましたが
本当、定期的に洗わないと水が真っ黒です。(笑)
その際にちゃんと汚れが取れていることがよく分かりましたし、トリートメントも髪に染み込んでいることに実感できました。
そんなAD&Fのシャンプー、トリートメントは単品売りもしていますので、既にどちらかお持ちの方はコチラをどうぞ。
ウィッグ専用シャンプー
ウィッグ専用トリートメント
ブラシもウィッグ専用じゃないとダメ?
ウィッグを着ける際や洗う際に必要なブラシ。
実はブラシにもウィッグ専用が売られているんです。
ご注意!
目の細かいクシ や ふさふさのブラシ は使わない。
ココがポイント
金ブラシや、静電気が起きにくい粗目のブラシを使いましょう!
もしお持ちでなかったり、それでも専用の物としてでないと不安!な方にはコチラをおススメします。
もちろん、ご自髪にもお使い頂けます。
「ファンテーヌ」スタイリングブラシ
店舗スタッフも使っているブラシです。
ブラシの先以外~柄の部分までは木製でできていて、静電気は比較的起きにくいです。
私はウィッグ着用時と洗う時に使っていました。
プラスチック製と比べると特に静電気の起きにくさが分かるので、とても使いやすかったです!
「フォンテーヌ」カネブラシ
コンパクトサイズなので、カバンに入れての持ち運びしたい時はとても便利です!
ブラシの部分はプラスチックではないので、こちらも静電気は比較的起きにくくなっています。
「フォンテーヌ」静電気防止ブラシ
特に静電気を気にされている方に向けてオススメなのは、こういった静電気除去用のブラシです。
どれもご自髪に使うことも出来ますので、ご自身に合った物を使ってみてくださいね!
洗った後、着けない時には欠かせないウィッグスタンド!
ウィッグスタンドとは、その名の通り、ウィッグを立て掛けるスタンドです。
店舗でウィッグを購入の際にもらえる時もありますが、ほとんどがプラスチック製で割れやすいので2つはお持ちの方が安心ですよ。
それがこちら。
外出先には携帯用ウィッグスタンドを!
そしてコチラは携帯できるウィッグスタンドです。なんと折り畳み式なので、旅行や出先にはオススメです!もちろん、自宅でも使わない時は畳んで仕舞えるので便利です。
ショートヘアウィッグ向け
ミディアムからロングヘアウィッグ向け
ココがおすすめ!
洗った後だけでなく、普段の保管にも便利ですよ!
ウィッグにドライヤーは使ってもいいの?
長持ちの秘訣は正しいウィッグケアから!
いかがでしたか?
この記事を読むと、ほぼ完璧にこなせるのではないでしょうか。
これでもうお店に行く時間が無くても、一先ずはご自身で洗うことが出来るので安心してください!
初めてご購入されたお客様では、恥ずかしがられたり照れておられたり緊張された面持ちの方が多いです。
なので、ウィッグの洗い方を店員さんからその場で伝えられていても、洗い方の本をもらうと(お店によるかもしれませんが)、案外いざ洗うとなった時に気を付ける点を忘れてしまうこともあります。
この記事の始めの方でも話しましたが
決して安くないお買い物です。
長く使えるようにまずはウィッグのケアから始めましょう!
そしてこの記事を読んでくださっている方、
是非この機会から、一緒にウィッグライフを楽しみましょうね!
それでは、また次回に。
かえで。